スイートピー農家の農作業日誌

淡路島のスイートピー農家の農作業日誌です

カビと菌との闘い

就農して20年以上が過ぎました
この間の15年(これからも続く)はピシウム菌との戦いで、6~7年間はフザリウム菌とも戦いました。
その他、灰色カビとの戦いも継続中です。
 うちの温室は極端な砂地です
水持ち、肥料持ちを改良しようと、他所から粘土質の土を2トン車2台分客土しました。
その土の中にフザリウム菌が居て、客土した年から枯れだして、3年後には半分が枯れた畝も有りました。
いろんな土壌消毒をしたが、殆ど効果が出ずに、諦めかけた時に昔から有る「タチガレエース」という薬が劇的に効果を上げて、その後3年程でフザリウムの被害は出なくなりました。
ピシウム菌は、潅水する水の中に棲んでいる菌で、潅水量が多くて土中で溜まると、そこから根に取り付きますので、溜まらないように、潅水量を減らして、回数を多くする事で、ほぼ被害を減らせました。
今一番の難敵は「灰色カビ:ボトリチス」です。
これは空気中を漂うカビですので、侵入を防ぐ事は出来ません。
増殖して被害が出ないように、マメに消毒する以外に方法は有りません。
一つの菌を防げたと安心しても、次に又新手の病気が蔓延するのです。
コロナが流行ったように、農業界も同じ事が起きるのです。