スイートピー農家の農作業日誌

淡路島のスイートピー農家の農作業日誌です

何が起こるか分からない

農業でも、順調に経営出来ているとしても、明日は何が起きるか分かりません。
私が栽培しているスイートピーでも、10数年前から、葉っぱが順に枯れて、ついには枯れ死する病気が出始めました。
県の技術試験場に見て貰っても原因が掴めず、年々被害が広がって、温室の三分の一が枯れる有様になりました。
 ある時「農耕と園芸」と言う雑誌を読んでいると、グラジオラスでうちと全く同じ病気が発生して、病原菌は「ピシウム属菌」だと書かれていました。
やっと病原菌を突き止めて、原因が判れば対策も打てます。
ピシウムにはリドミル粒剤が特効薬という事を調べて、それから徐々に被害が減り、以後10年でほぼ発症させない術を身に付けました。
今、九州の方で、途中から水が上がらなくなって枯れてしまう病気が蔓延しているそうで、宮崎からの入荷が少ないようです。
そのうちに有効な対策が打たれるでしょうが、今の順調さに浮かれていると、いつ何時訳の分からない病気が発生するかも知れないのです。