スイートピー農家の農作業日誌

淡路島のスイートピー農家の農作業日誌です

植物が水を吸い上げる仕組み

昨日、灌水の難しさについて書きました。
今日は、植物が水を吸い上げる仕組みについて説明します。
一般の人は、根がストローみたいになっていて「チューッ」と吸い上げるみたいなイメージだと思います。
それでは数メートルも伸びる植物の天辺までは吸い上げられません。
実際には、晴れると、葉っぱに有る「気孔」から水分が蒸散します。
蒸散すると上部が負圧になります。
根の部分は、一番先の毛細な部分から「浸透圧」で水分を取り込んで、次々と負圧の上部の細胞に移って行って天辺まで満たされて、その圧力でシャンと立っているのです。
時々、逆な現象が起きます。
夜中に雨が降って、翌日天気になると、地上から蒸散します。
地下の水分も蒸発して「負圧」なります。
植物の中の水分も「負圧」の地中に吸い出されて、天辺が萎れてグニャリと曲がってしまいます。
スイートピーでは、この事象が時々起こって、慌てて天辺部分を留め直さなくてなりません。
このように我々が感じる事が出来ない僅かな圧力の差で、水分が移動しているのです。
この「圧力差」は月の引力が大きく影響します。
水を遣っても吸わない日と、良く吸う日が有るのです。
吸わない日に、天気が良いからと灌水すると「落雷」させてしまうのです。