スイートピー農家の農作業日誌

淡路島のスイートピー農家の農作業日誌です

後輩の育成

淡路島の農業は衰退の一途で、特に花農家は八割以上が廃業に追い込まれました。
原因は「儲からない」に尽きるのです。
バブルが弾けて、以後は今日まで安値安定になり、おまけにオイルショックや、最近の円安による物価高騰で経費の増大、殆ど儲けが出ないようになりました。
 これでは後継者が育つ訳が有りません。
そんな中、懇意にしていたスイートピー農家さんが3年前に亡くなって、リハビリ療養士をしている息子さんが兼業ながら後を継ぎました。
今春定年になり、嘱託として勤務されていますが、休みの日はスイートピー作りに専念されています。
時々、余ったスイートピーを「出荷しなよ」と摘み取って貰います。
摘み取りながら、樹や葉や花を見る事で、肌で体感出来るからです。
口で幾ら説明するより、体感して貰う方が判るのです。
自分が作った花との違いを分かって欲しいのです。