スイートピー農家の農作業日誌

淡路島のスイートピー農家の農作業日誌です

逆流

草木がピ~ンと立っていられるのは、細胞の中にパンパンに水が詰まっているからです。
晴れると、葉っぱから水分が蒸散しますが、その分を地中から補うので、グニャッとなる事は有りません。
温室のスイートピーでは、前日夜中に本降りの雨が降って、翌日晴れると、9時~12時頃にかけて先端がグニャリと折れ曲がってしまう事が有ります。
 生長点付近は水不足になるので、そのまま放置すれば、先端は壊死してしまいます。
下の方に脇芽が有れば、それが新たな生長点になって伸張して行きます。
どうしてこんな事が起きるかと言うと、地中に溜まった水が、晴れると急激に蒸発するので、地中の方が負圧になって根から水分が逆流するのです(翌朝潅水しても間に合いません)
冬場は生長点が壊死する事は有りませんが、真直ぐに留め直さないと、Uになったまま固まってしまいます。
影響のない品種も有りますが、うちの品種の半分は影響が出て、全部の先端を留め直さないといけないので、余計な手間が掛かります。